追記 6/17
このあと17:00に「好きで好きで、どうしても好きで」25をアップします。
だいぶお待たせしました。
よろしければ読んでください。
今から、向こうに一足お先に掲載してきます。
いずれは全文移動予定です。
コメントおよび、かんたん感想など、いただけるようでしたらお願い致します。
向こうにも感想等いただけると、とても嬉しいです。
「好きで好きで、どうしても好きで。」(蒼月ともえ)
http://www.berrys-cafe.jp/pc/reader/book.htm?bookId=1060025&c=n
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追記:6/10
まだちょっと、いろんなことがありまして、お話の続きを書くという気持ちが整っておりません。
このお話については、数日お休みする形を取りますが、ご了承ください。
大切に読んでくださる方には、申し訳ないと思っていますが、もう少し、時間をください。
tomoe
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おはようございます。
昨日は、ワクワク学校初日でしたね。
行かれた皆様、ほんとに楽しかったご様子で、私も嬉しいです。
いただいたレポは、こちらの方でまとめさせていただき、後程記事にUPさせていただいてもよろしいでしょうか?
もしダメだよ~っていう場合は、遠慮なく言ってくださいね。
お疲れのところ、メッセージありがとうございました。
はじめから
妄想小説@「好きで好きで、どうしても好きで。」①(大野智)
http://ameblo.jp/see-la/entry-11849983884.html
一つ前のお話
妄想小説@「好きで好きで、どうしても好きで。」23(大野智)
http://ameblo.jp/see-la/entry-11871388236.html
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第24話
コトコトと心臓が音を立てる。
指先がピリピリして、胸の奥が沸き立つような感覚。
全身から発する圧倒的なエネルギーと、ゾクッとするほど艶めかしい肢体の先、先端の美しさ。
そこにいる全ての人が息をするのも忘れ、光を放つあなたに見入っている。
しなやかな渦に巻き込まれ、磁石に引っ張られるように引き寄せられ、抵抗のしようもない。
歌うあなたの周りには、神秘的なオーラがゆらゆらと揺らいでいた。
最後の音符に命を吹き込んで、ゆっくりと静かに曲が終わった。
そこにいた皆が、一斉にフーッと息を吐き、熱い拍手が巻き起こる。
画面の前の私も、会場の皆と同じように、長く息を吐いた。
何をどう表現したらいいのかわからない。
ただ、この溢れる気持ちはなんだろう。
あなたは、なにも言わずにリモコンのボタンを押して、テレビを消した。
音が消え、スッと現実に戻された私は、言葉にできない想いがどっと押し寄せ、とにかく胸がいっぱいだった。
「…どう…だった?」
ああ、どうもこうも、伝えたいけれど、言葉となっては表しきれない。
こんな時は、なんと言えばいい?
「…分かんない…。」
「それは…悪い意味…?」
「…違う…そうじゃない。」
自分の言葉の少なさに腹が立つ。
言葉にできない想いを伝えるには、どうしたらいいか分からない。
「分かんないけど…今、すごくあなたを抱きしめたい。」
「なんだよ、それ、答えになってない…
私は立ち上がり、座るあなたを正面から抱きしめた。
「…あなたの全部が…たまらない…。」
「バカ…それじゃ、全然わかんねーよ…。」
「…たまらなくて…。」
ギュッと抱きしめていないと、壊れてしまいそうで怖くなる。
「なあ…こんな俺でも…今までと同じように…友達でいてくれる?」
私は、泣きそうになるほどの想いを我慢して、空気をいっぱい吸いこんだ。
「次に…ここ(東京)で見られる…金環日食の日までなら、友達でいてあげる。」
「…いつだよ、それ。」
「…2312年。」
「…バカ…もう、いねーだろ、とっくに。」
耳の横で聞こえるあなたの声は、少しだけ震えていた。
想いでいっぱいの胸は、あなたに伝えたくて溢れ出す。
「そうだね…今の私たちは、いないね…だけど…。」
「だけど?」
「生まれ変わっても、また友達になって、きっと一緒に空を見上げていると思うよ…300年後の空も。」
「…お前…バカじゃねーの?」
「バカな私は、あなたとずっと、ず―ーっと一緒にいたいって思ってる。
これから先も、大切な友達でいてください。」
「マジ、ムカつく!マジで…。」
あなたはそう言って、私を強く抱きしめた。
正直、あなたのいる芸能界が、どんなところか分からない。
分かるのは、あなたが大きな才能の持ち主で、その才能を、多くの人が待ち望み、悦び、応援しているということ。
私は、そんなあなたをずっとそばで見ていたいって思った。
今はそれ以外に、他に何があるのか分からない。
あなたは私を抱きしめたまま、大きく息を吐いた。
チカラがふっと抜けて、あなたは私のおでこに自分のおでこをコツンと当てる。
「緊張した…。」
「なにが?」
「仕事の話、お前にするの。」
あなたは私の頬にそっと手を当て、その周辺を探るように触れた。
「ねえ、笑って。」
「なによ、いきなり。」
「いいから、笑って。」
私が、少しだけ笑顔になると、
「もう、このへこんでるやつ、見らんなくなるのかなって…ずっと考えてたから…。」
そう言って、手を離した。
あなたの言葉は、少しずつだけれど、真っ直ぐに、私に伝わってくる。
はじめて行ったあなたの部屋の、入りがたい真っ白なシーツのように、そこにウソは感じられない。
「お前が変わったら、嫌だった。
今まで会った人は、俺の仕事を知ると、手の平を返すように接してきたから。
お前もだったらどうしようって、ずっと怖かった。」
「…怖がることなんか、なにもないのに…。」
「…こえーんだよ、大切だと思えば思うほど、失うのが怖くて怖くてたまらない。」
「じゃあ、どうすれば怖くなくなるの?」
「…それは、言えない。お前とは、友達だから。」
「友達だから、なんでも言えるんじゃない。言ってよ、あなたが私にしてくれたように、私もあなたにできることは、なんでもしてあげたいから。」
あなたは目を伏せ、私から視線を外す。
「…無理。それは、友達じゃあ、できねーことだから…。」
「何?言ってよ。」
唇が、戸惑うように開いて、低く静かな声が、私の元に飛んできた。
「…寝たい、お前と。」
「うん、いいよ、昨日みたいに、でしょ?」
あなたは顔を上げ、私の視線をとらえてもう一度言った。
「違う…
抱きたいんだ、お前を。」
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「今度は私から好きと言いたい」第3話、この記事の前にUPしてあります。
http://ameblo.jp/see-la/entry-11837861392.html
4話からはあちらで書かせていただきますので、もしよろしければいらしてくださいね。
「今度は私から好きと言いたい」
http://www.berrys-cafe.jp/pc/reader/book.htm?bookId=1040526&c=n
移動先では、サトシからコウタに名前が変わっています。
よろしければお気軽にどうぞ。
ただし、あちらは小説を書く場所なので、画像はありません。
普通に小説を読みに来る方がたくさんいます。
なので、嵐さんに関してはこちらのブログでお願い致します。
移動先
「あなたを知りたい」蒼月ともえ
http://no-ichigo.jp/read/book/book_id/979420
「愛念」蒼月ともえ
PC http://www.berrys-cafe.jp/pc/reader/book.htm?bookId=984608&c=n
スマホ http://www.berrys-cafe.jp/spn/reader/book.htm?bookId=984608&c=n
「愛念」トップページにある、私の名前をクリック(タップ)すると、ここにしまってある、他のお話も読めると思います。
いつもありがとう。
感謝しています。
tomoe
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