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妄想小説@「君ヲ思フ」⑦(大野智と相葉雅紀)

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※アメンバー申請の今後の流れについて、8つ前の記事にあげてありますので、昨日メッセージをしていただいた方はご一読ください。


※アメ限「愛念」番外編:「愛する人に愛される喜び」も9つ前の記事に上がっていますので、よろしければ読んでくださいね。



夜中に、いきなり整理してごめんなさい。

ずいぶん時間が経ってしまったので、まとめさせていただきました。


「愛念」の後は、承認作業をしながら、こちらの「君ヲ想フ」の続きを書いていきますね。


よろしくお願い致します。





妄想小説@「君ヲ想フ」①(大野智と相葉雅紀)はコチラ↓


http://ameblo.jp/see-la/entry-11535646713.html






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






マサキに抱きしめられながら、心の奥がざわつくのを感じていた。




マサキ…?


お前、一体…




photo:01




腕の力が緩み、マサキは俺に視線を向けた。


表情が…

いつものマサキと違って見えるのは…気のせいか…?





「サトシ…。」



えっ?


俺は耳を疑う。
話せないはずのマサキの口から、言葉が発せられたからだ。


「会いたかった…。」



マサキはもう一度俺を抱きしめる。


「ずっと…会いたかった…。」



photo:02



「なんで…?」


「俺だよ…。」


「なんで?」


「やっと会えた。」



マサキの言っている意味がわからない。


「…まさか…分からないの?」

「何が…?」

「俺のことが…分からないの?」

マサキの瞳から、涙がこぼれ落ちた。

「…生まれ変わっても見つけてくれるって…言ったよね?」




「何のことだ?」



「俺がこんなに想っているのに…。」

「だから、何のことだよ!」


「俺が…こん…な…に……。」



そのままマサキは、気を失った。

どういうことだ…


「おい、マサキ!おいってば!マサキ、マサキ!」

頬を叩いてマサキを呼べば、ゆっくり目を覚ました。




「お前、しゃべれるのか?」


photo:03



マサキは、何のことだかわからないと言うような表情で、俺を見る。


「だから、ほんとは口が利けるのか?」



小さく首を横に振る。

うそをついているようには、到底見えなかった。




「そうか…ごめんな。」


俺は、頭を冷やそうと立ち上がった。

「なんか食いもん買ってくるから、お前はそのまま寝てろ。」


マサキにそう言って、俺は部屋を後にした。




あれは一体なんだったのか…



会いたかった?
…俺に?


適当に食料を買い込んで部屋に戻れば、マサキの姿はどこにもなかった。


潤の手紙があった場所に、帰りますとのメッセージ。



「…帰ったのか…。」



ベッドに横になり、マサキのことを思う。

俺…何か大切なことを、忘れているんじゃないか…


ふと、脳裏に浮かぶあの森…



photo:04



あそこに行けば、何か思い出せるんじゃないか…

でも、あれが一体どこなのか、全く見当がつかない。


自分の心の中を、もう一度見直してみる。


記憶の糸を手繰り寄せ、あの森に意識を集中させる。



photo:05




あっ…!

一つ思いついたことがある。


テレビドラマを見ていたとき、そこに映った映像に、息を飲んだ記憶がある。
たしか、録画したはずだ。

どこだ…



…このあたりじゃなかったか…?



DVDの山をガチャガチャと崩して、確かめる。


photo:06




あっ…あった!…これだ。


再生ボタンを押して、早送りであの映像を探す。

主人公が川縁を歩く映像。
そうだ、この川…見覚えがある!

主人公が森に迷い込む映像。
やっぱりここだ、間違いない!


ロケ地はどこなんだ。

ドラマの名前で検索をかけると、幾つかの地名を見つけることができた。

すぐに地図を見て、行き方を確認した。




明日、自分の目で確認してこよう。
俺の心の奥にある、何かを知るために。





まだ暗いうちに支度を済ませ、潤には旅行にいくとメモを残して家を出た。


photo:07










大野さんに早く会いたくて、夜行バスで帰ってきた。


朝7時。


こんなに早く帰ってきたら、びっくりするだろうな。
予定では、今日の昼に帰るはずだったんだから。

足音を立てずにリビングのドアを開けて、あたりを見回す。
全く気配がしない。



「大野さん?」

名前を呼んで部屋を見渡しても、どこにも見当たらない。

お土産の紙袋をテーブルに置いた。

そこにメモを見つけて、小さくため息をつく。

メモをポケットにしまいながら、着替えのために寝室に向かう。

ドアを開けた瞬間、足が止まる。



「誰か来たのか?」

photo:08





大野さんとは違う匂い…



ベッドを見れば、二つとも使った形跡がある。

サイドテーブルの下に、何か落ちている。
丸い紙…コースターか…?

拾い上げれば、大野さんと一緒に行ったBARの名前がある。
裏返せばそこには「マサキ」「サトシ」の文字。

まさかここで…一緒に…居たのか…?

手に持ったコースターを、ギュッと握りつぶした。






会社に行くと、あいつも休んでいた。

まさか、二人で一緒にいるなんてこと、ないよな…




photo:09



空いた二つの席を眺めて、小さく肩を落とした。









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