「愛念」③の智先輩の焦り具合に、微笑んでくれてありがとうございました( ´艸`)
ここまで一気に書きたかったので、何とかアップできてよかったです。
4話も楽しんでいただけたら嬉しいです(*^▽^*)
妄想小説@「愛念」①はコチラ
http://ameblo.jp/see-la/entry-11557388231.html
初めていらした方は、第一話から読んでみてくれると嬉しいです(´∀`)
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先輩は私を抱きかかえると、そのままリビングまで運んでくれた。
私を抱いたまま、ソファーに座る。

先輩の膝の上に座っている私。
まるで、お母さんに抱っこされている赤ちゃんみたいな恰好。
こんなの…恥ずかしい。
「これ、こっち置いとくな。」
先輩は花束をテーブルの上に置いた。
私たちの間にあったものがなくなって、急に密着する身体。
「ナナ、手、俺の首に回して。」
先輩は、今まで花束を抱えていた私の手を掴んで、自分の首にもっていく。
「…はい。」
首に手を回せば、先輩との距離はもっと近付く。
ちょうど私の胸のあたりに先輩の顔。
私の顔は先輩の髪の中に。
ふわふわした髪から香る、先輩の甘い香り。
胸がドキドキして、身体が熱くなる。
「すっげー…速いな…
先輩が、私の胸に顔を寄せたままつぶやいた。
その言葉に余計に反応して、鼓動はもっと速くなる。
「こんな速くて…大丈夫なのか…?
どんなに気持ちを落ち着けようとしても無理だ。
私を抱きしめる先輩の手が、背中でゆっくりと動いている。
「速いのは…先輩のせいです…
背骨に沿うように、背中をさすられれば、心がキュンと震える。
「俺のせい?」
「…はい…ずっと会いたかったから…嬉しくて…なんだか…
私は、先輩に会えた喜びと、こうして包まれる温かさに胸が苦しくなる。
「ナナ…俺も…俺もずっと会いたかった…
先輩は私をギュッと引き寄せた。
胸元にある先輩の唇は、いたずらに動き回る。
「だめ…先輩…
先輩の一つひとつの動きに、ビクッと身体が反応する。
痺れるような、くすぐったいような刺激は、身体中を駆け巡り突き抜けていく。
背中で動いていた手は、いつの間にか私の膝の上にある。
「お前のことばっかり考えてて…仕事…全然できなかった…
「えっ…?
「こんなこと…俺…初めてだ…
背中にある左手、胸元の唇、足の間を割って入りこむ右の手。
「お前に早く会いたくて…抱きしめたかった…
身体の奥の方からせり上がってくる波が、私をゆっくり飲みこんでいく。
苦しくて、身体がギュッとなる。
「俺を見て。」
先輩を見れば、もう心が身体が熱くて…熱くて…
「せ…んぱ…い…っ…
逃げ場のない苦しさ。
思わず私は、先輩の首に回した手に、グッと力を込めてしまう。
「こらっ!苦しいってば…
緊張から解き放たれ、私は息を吐き出した。
先輩は手を止めて苦笑い。
私は小さな声で反抗する。
「だって…だめって言ったのに…
先輩は、私の顔を仰ぎ見ながら言った。
「…だめなの…?」
「えっ…
「だから、だめなの?」
「あっ…
「ナナが、本当に嫌だっていうならやめるよ…ごめん…。」
「えっ…あ…もう…だから…
「だから?」
「だめ…じゃ…ないです…
私は、小さな声で絞り出すように言った。
だって、恥かしかったから。
先輩は、私を見上げて優しく笑った。
「いいよ、ナナ…無理しなくてもいいん…
ああ、違う…違うよ、先輩…
私は先輩の言葉を遮るようにキスをした。
だめなんかじゃないよ…
先輩はそれに応えるように、私の首に手を回してもっと強く深く口づける。
「…いいの?」
私は、唇を合わせたまま頷いた。
背中に回された手は、上下左右に激しく動く。
「ナナ…好きだよ…だぶん、お前が思ってるよりずっと好き…
キスの合間に優しく微笑む先輩が、愛しくてたまらなくなる。
「ううん、私の方がずっとずっと好きです…
「えっ?だから、俺だよ。」
「私ですっ!」
「お~れ~!」
「私ですって!」
必死な私に向かって、先輩はフーッと息を吐く。
「頑固ちゃん。」
そう言ってにっこり笑うと、私を膝からおろしてソファーに寝かせた。
先輩はソファーの横に立ち、身体を屈めて私の頬に触れる。
「じゃあ…俺がどんなにナナのことを好きか…教えてやるよ…。」
私の上に跨って、先輩はゆっくりと身体を倒してくる。
「昨日みたいに優しくなんかできないから…
先輩は、私のおでこにゆっくりと唇を落とした。
そのまま、鼻に触れ、唇に触れるギリギリのところで低く囁いた。「愛してる…ナナ…
それからは、もう…
先輩の腕に必死にしがみついていることしかできなかった。
部屋に漂うシチューの香り。
揺れる花束。
この部屋には、愛するあなたが溢れている。
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この「愛念」④にコメントつけたはずなのに、今の段階(19:30)で、上がっていない方いらっしゃいますか?
コメント承認中に、バグっていくつかコメント削除になっちゃったかもしれません。
もし該当される方がいらっしゃいましたら、ほんとにごめんなさい。
もう、アメーバのバカっ!!!!