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妄想小説@「愛念」⑥

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こんばんは。



一つ前の記事、「愛念」あれこれ にもたくさんのコメントをありがとうございました。


結局、夏休みの子供ゴトに追われ、お返事も少ししか書けませんでした。

ごめんなさい。


先ほど子供が寝て、お返事を書こうかお話を書こうか迷って、お話を書かせていただきました。

いつも不義理でごめんなさい。


お返事を書かずにお話を書くことは、非常に心苦しいのですが、どうかお許しください。



※アメンバー様への連絡を、この記事の後ろにあげてあります。

お時間のある時に、目を通してくださいますようお願い致します。




妄想小説@「愛念」①はコチラ


http://ameblo.jp/see-la/entry-11557388231.html



初めていらした方は、第一話から読んでみてくれると嬉しいです(´∀`)








・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・








「なあ…覚えてる?前にも、こうしてナナを抱きしめたこと…。」


先輩が耳元で囁く。


「はい…覚えています…


あの日のことが鮮明に蘇る。



「…ナナはさ…自分がどれほど魅力的かってこと…全然分かってないんだよ…



先輩は私の首筋に唇を寄せる。



「魅力なんて…ない…です…



「ううん…すっげーいい女…



噛んだりキスしたり、キスしたり噛んだり…

ゆっくりとしたその動きに、反応する私の身体。



「…心配なんだ…


エプロンの肩ひもが、肩から滑り落ちる。








「お前にかなうやつなんて…やっぱりいない…


後ろから回された手が、ワイシャツのボタンに触れる。



「こっち、向いて。」



私は先輩の方に振り向いた。


「ナナ…


強く唇が重なる。



「ん…


応えられないほどの深く激しいキス。


「だめだ、俺…ナナが誰かに取られるんじゃないかって思うと…


もっともっと激しさが増してきて、息もできないほど。


どうしたの、先輩…?

私、どこにもいかないよ…



「あの時も…ほんとに不安だった…



かき回されるような激しいキスは、先輩の気持ちを代弁しているようだった。



Blue Moon~大野智~ 嵐×妄想小説








今日は部活のみんなで、花火大会に来ていた。



女子は強制的に浴衣って言われたから、私も浴衣を着てる。



お母さんに着付けてもらって、髪をアップにして…少しだけ色のついたリップをぬって待ち合わせの場所についた。


まだ…誰もいない…



待ち合わせの場所に早く着いた私は、友達に連絡を入れようと携帯を取り出した。


あ…充電切れそう…



今着いたよとメールを入れ、受信メールを開こうとした時に、携帯の電源は落ちてしまった。


まあ、いっか…


携帯をバックに入れて、歩いてくる人を眺めていた。


おかしいなあ…みんな、なんで来ないんだろう…


集合時間になっても誰も現れないことに不安になる。

もしかして、集合場所が変更になったとか…


さっき開けなかったメールに書いてあったのかも。

でも、どうにもしようがない。


河川敷で、コンビニなんか見当たらない。

充電器も買えないし…ただひたすらみんなを待つしかなかった。







集合時間を10分、20分と過ぎ、30分を過ぎたころ、「お待たせ」と声をかけられた。


振り向けば見知らぬ男性。


「君、ずっと一人だよね?もう来ないんじゃない?」


「えっ…


「俺と行こうよ、花火。もうすぐ始まっちゃうよ。」



手首を掴まれ、急に怖くなる。


「いいです、みんな来ますから。」


「大丈夫、花火見るだけだから。」



そうして引きずられるように、道を歩き始めた。


「離してください。」


「もう誰も来ないって。」


歩いているうちに花火が始まった。

周りの人は皆、上空を見上げ花火に夢中になる。





Blue Moon~大野智~ 嵐×妄想小説-image



私の叫びは花火の音にかき消され、人々の注目さえ得られない。


「もっとこっちの方が見やすいから。」


そう言われて、グイグイと人気のない方へと引っ張られていく。











「ナナッ!」


私は引き寄せられるように、後ろから抱きしめられた。


「なんだお前?」



「こいつのツレだ。」


そう言って、私の手首から男の手を引きはがした。



「はぁ?ツレ?どうせお前もこいつ狙ってたんじゃねーの?ほんとにツレなら証拠見せろや!」


先輩は男と私の間に割って入る。




「…見てろ!俺たちの邪魔すんじゃねーぞ!」



Blue Moon~大野智~ 嵐×妄想小説-image



そう言って、先輩は私の顎に手をかけた。

小さな声で「振りだから」そう言って唇を寄せる。


男からはキスしているように見える角度で…








「マジ、ムカつく!」


そう言って、男は去っていった。




人気のない場所で、残された先輩と私。

先輩の唇との距離…およそ3センチ…


息が…できなくて…どうしたらいい…


心臓が壊れる。

瞬きすらできない。



「ぁ…あの…


絞り出すようにして、声を出した。


それでも先輩は動かない。


「もう…


先輩の息がかかって、頭がクラクラしてくる。

こんな近くで…まるで本当にキスされてるみたいで…



「ん…?ああ…。」


ようやく離れる先輩の唇。


はあ~っと息を吐き出した。

吐きすぎて、咳き込んでしまう。


「あ…あり…ゲホゲホ…がとう…ございま…ゲホゲホ…した…


先輩は、私の背中をトントンと叩きながら話しはじめた。


「お前…こんなとこで何してんだよ…



怖い顔。

怒ってる。



「…はい…橋の…橋にいたんですが誰も…いなくて…


「メール見てないのか?場所、変更になったんだぞ!」


強い口調で怒られて、身体が縮こまる。



「はい…充電切れちゃって…


私の答えに、先輩の声が和らいでいく。


「はあ…だから、繋がんなかったのか…着いたってメールは来てんのにどこにもいないから…みんな心配してお前を探してたんだぞ。」



「すいません…。」


「いいから…手、見せてみろ。」


男に掴まれていた手首が、赤く輪になっていた。

先輩はそれを手のひらでこする。


「こんなに赤くなるまで…あいつ、今度見かけたらぜってー許さねー!」


「…すいません…私がちゃんとしてれば…


「もう謝んな、お前は悪くないから。」

そう言って、私の頭を2度ポンポンと叩いた。




「でも、よかった…マジで…


いつもの優しい表情で、私を覗き込む。




「もう…心配させんなよ…俺…お前のこと心配でたまんねえよ。」



Blue Moon~大野智~ 嵐×妄想小説-image


私は申し訳なくて下を向いた。




「てかさ…そんな格好してるからだよ。」


「えっ?」



「…浴衣。」



「だって、女子はみんな浴衣だって…。」


「そうだけど…お前…自分のこと鏡で見たか?」


「見ましたけど、何か…?」



「…うるせーな、もういいだろ?」


「ええっ、先輩が言ってきたんじゃないですか?」



「ほら、行くぞっ!」


先輩はスタスタと歩き始めた。



「あっ、はい。」


私も急いで着いていく。


しばらく歩いてみんなのいる場所に合流。

やっと落ち着いて、花火を見ることができる…はずがなかった。


落ち着いて花火なんか見ていない。

見ていたのは…隣にいる先輩の横顔。


赤や青や黄色に縁どられる、きれいな横顔。


不意に先輩がこっちを向いた。


視線がぶつかり、激しく動揺する。



「どうした?」


「あ、いえ…



「そっか…お前さ…俺の…





先輩が何か言おうとしたそのとき、大きな爆発音がして、空に大輪の花。



Blue Moon~大野智~ 嵐×妄想小説-image


光の粉がキラキラと舞い降りてきた。


そしてまた闇に包まれる。




「先輩、今何か言いましたか?」


「ん?いや…何も…


そう言いながら、私の頭をガシガシ掻き乱す。



「あ、セットが乱れる~!」


「ふふふ、バ~カ。」


「バカとはなんですか!」


先輩は私のパンチをヒョイヒョイ避ける。



「ほら見て!」


先輩が空を見上げて言った。

私も空を見上げた。


また、大きな花火が夜空いっぱいにひろがった。



「きれい。」


「ああ、ほんとにきれいだな。」



先輩の声に振り向くと、笑顔の先輩と目が合った。



「ほんとにきれいだな…



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先輩の優しい声が、ずっとずっと心に響いていた。
















「もう、あの時みたいに、心配させんなよ…


深く深く私の身体を貫くようなキス。



ワイシャツがストンと床に落とされる。

その上に、ふんわりと被さり落ちるスカート。


先輩は私の前にひざまづく。

シンクを背にして立ったままの私。



「ナナ…



太ももに感じる柔らかな感触。


「あの時よりも、ずっときれいだ…





先輩は、熱く柔らかく私を溶かしていく。



私は目を瞑る。



あの日の花火が、心の中を彩っていく。

赤や青の黄色の光の粉が、矢のように降り注ぎ、私の心を満たしていった。





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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



毎回書いていますが…


現在アメンバーの募集はしておりません。


本当に申し訳ありませんが、個別対応も今は忙しくてできません。


偉そうでほんとにすいません。


でも、こればっかりはかなりの時間を使うので、今はどうしても無理なんです。

コメントやメッセージでのお問い合わせもご遠慮願えれば幸いです。



また時期が来たら、必ずブログでお知らせいたします。


ごめんなさいm(u_u)m









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