Quantcast
Channel: Blue Moon
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2401

妄想小説@「君ヲ想フ」②(大野智と相葉雅紀)

$
0
0





妄想小説@「君ヲ想フ」①(大野智と相葉雅紀)はコチラ↓


http://ameblo.jp/see-la/entry-11535646713.html






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・








もし…もう一度君に会えるなら…必ず君を見つけて離さない…


薄れゆく意識の中で想うのは、君のことだけ


その時が来るまで、ただ君を想う





…タイセツナ オレノ マサキ…





Blue Moon~大野智~ 嵐×妄想小説





サトシ…サトシ…

もう一度会いたい

サトシ…



もし…もう一度会えたなら、絶対離れない…


ずっと君の傍に…





…オレダケノ タイセツナ サトシ…














Blue Moon~大野智~ 嵐×妄想小説




公園の涼しげな風に、ウトウトする昼休み。


ベンチの一つを占領して、俺は一人の時間をのんびりと過ごしていた。





Blue Moon~大野智~ 嵐×妄想小説








「大野さん、大野さんってば!」


誰かに揺り動かされて目を覚ませば、後輩の松本潤。




「大野さん、もう昼休み終わっちゃいますよ、ほら、早く!」



photo:04



潤は、俺のカバンを手に持ってあきれ顔。

「大丈夫だよ、少しくらい…って、おーい、じゅーん!」

気づけば、潤はもう遥か彼方。


あいつ、また怒ってら。


プリプリ怒りながら、大股で歩いていく潤の後ろ姿を見ながら、俺はくすっと笑った。




そろそろ行くか…


ゆっくりと立ち上がり、会社へ向かって歩き出す。





潤は、仕事が出来る。
部内でも優秀だと評判だ。

あいつが希望すれば、もっと大きな仕事だってできるだろう。


だから、俺は何度も言った。

「お前ならもっと上を目指せるんだから、俺んとこなんかにいないでさ…

そう言うと、決まってあいつは、



「大野さんと一緒にやらせてください!」



photo:03




そう言うんだから困ったもんだ。




会社に戻ると、潤はすでに仕事を初めていた。

「大野さん、これなんですが…

PCの画面を指差し、あれこれと俺に支持を仰いでくる。



「ここは…そう、こうしてこんな感じで…


俺がだいたい支持を出せば、分かりましたとすべて完璧にこなしてしまう。


本当に優秀だ。

それが、なぜ俺なんかに固執するのかわからない。











「大野さん、今日はGホテルのバーに行きましょうよ。」


仕事終わりは、大抵 潤と一緒に飯を食って、酒を飲んだ。

潤がいつも店を決めてくれるんで、俺はただ引っ付いていくだけでいい。


でも…毎日俺とばっかりつるんでいて、申し訳ないとも思っている。

だってこいつは、ほんとに女にもてるから。



まあ、ほっとかないよな…

こんだけ完璧なやつなんて、世の中に二人といない。



「潤さぁ…俺とばっかり一緒にいて、大丈夫なわけ?女とか、いるんだろ?」



「…いませんよ。」


「いや、みんなお前のこと狙ってるんだぜ?」



「…だから、興味ないですから。」



「そうか?あの…総務のマイちゃんとか、受付のキョウコちゃんとか…


俺が話すのを途中で遮って、潤が言う。



「だから…



Blue Moon~大野智~ 嵐×妄想小説-image


…興味ないんですよ、俺。」



「じゃ、何に興味あるわけ?」


俺がそう尋ねると、潤は体を前のめりにしていった。



「俺が興味あるのは




…大野さんです。」



「…えっ?俺?」


びっくりして、身体を背もたれに思いっきりぶつけた。


「そんなに驚くことじゃないと思うんですけど…大野さんは、自分では気づいていませんが、本当に魅力的な人だと思います。



俺、大野さんが好きです。」







「・・・・・・・・・・・・・・え"?」




「好きですよ、大野さん。」



Blue Moon~大野智~ 嵐×妄想小説-image





「…え??」



状況が把握できない俺。

どういう意味だ、好きって。



潤はそんな俺の様子を尻目に、ポケットからカードを出して、俺の前に置いた。



「部屋、取ったんです。」


ああ、部屋ね…潤は明日、早朝から会議だからな、ここ会社に近いし…



「今日、一緒に泊まってください。」

ああ、泊まるのね…って?えええええっ?!



「一緒?俺も?なんで?早朝から会議なのは、お前だけだろ。」



「会議は俺だけです。というか、会議は関係ないです。俺は…ただ、大野さんと一緒に泊まりたいだけです。」





「ごめん、全く理解できない。」



Blue Moon~大野智~ 嵐×妄想小説



困惑する俺を見て、潤はにっこりと笑った。



「いいから来てください。」


そう言ってさっさと会計を澄ますと、俺のカバンを持ってエレベーターのボタンを押した。



「お、おい、カバン!」


「ほら、早く、こっちですよ!」


潤が手招きするエレベーターに、俺も一緒に乗った。



前を向いて立っている潤に、少し怒り調子で言った。


「…すぐ帰るからな。」



「はいはい、分かりましたってば。」


俺が怒ってるっちゅうのに、振り向いて なんでウインクするんだよ…







Blue Moon~大野智~ 嵐×妄想小説



廊下の突き当たりの部屋。

キーを差し込み、中に入った。



「座ってください。飲み直しましょう。」


潤は冷蔵庫を開けると、ワインを取り出し、グラスに注いだ。



「乾杯!」


グラスを合わせて、一口含んだ。


さっきとはうってかわって、静かで音のない世界。

薄暗い照明と、2つのベッド。



さっきの言葉が頭をめぐる。


「大野さん、好きです。」



目の前の潤に目をやれば、真剣な眼差しで俺を見ている。


おい…そんな目で俺を見るなよ…




もう、ワインの味も分からなかった。




Blue Moon~大野智~ 嵐×妄想小説








つづく





Viewing all articles
Browse latest Browse all 2401

Trending Articles