妄想小説@「君ヲ想フ」①(大野智と相葉雅紀)はコチラ↓
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※妄想小説@「君ヲ想フ」④(大野智と相葉雅紀)は限定と通常でアップしてありますが、お話は同じ内容です。
違いは、智と潤のシーンを少しだけカットしているだけです。
内容は繋がるようになっていますので、ご了承ください。
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気付けば俺は、潤と唇を重ねていた。
「大野さん…
「今は…何も考えず…ただ、俺に身を任せて…
潤はその唇を顎へ、そして喉へと落していきながら囁いた。
俺は潤の囁きに抱かれ、身を預けていく。
俺たちは、着ていたシャツを脱ぎ落した。
覆いかぶさってくる、潤の素肌の確かな感触。
ダイレクトに伝わる潤の鼓動が、熱さが、俺の心に斬り込むように刻まれていく。
このまま心も身体も全部、潤にもっていかれそうになっていることが分かる。
潤…お前ともっと深く繋がりたい…
だから…俺を…
潤の想いに応えようとした瞬間、ザッと温かな風が吹いた。
風?
まさか…
空調はOFFのはず…
風など吹かない室内。
なのに…今、俺は風を感じた。
「…サトシ…」
えっ…?
確かに聞こえた。
そして見える、森か…?どこだ…?
潤とは違う、誰かの声…
懐かしい声…
俺に向かって手を振っている。
心がざわめく。
「…サトシ…」
俺の名を呼ぶ、お前は誰だ?
不思議と怖さはなかった。
「大野さん…?」
名前を呼ばれて、我に返る。
…ああ、そうだ、今は潤と…
「…ごめん…今日は…もう…
潤は手を止めて、俺を優しく抱きしめる。
「…急ぎ過ぎました…すいません…大野さんの気持ちも考えずに…
「いや…違うんだ…ごめんな…。」
潤の瞳が寂しげに揺れている。
俺は、潤の首に腕を回して、
「明日からもずっと一緒だからな…。」
そう言って、潤から体を離して、隣に寝転んだ。
身体のほてりを覚ますために目を閉じる。
潤はバスルームに向かった。
潤の後ろ姿を、ぼんやり眺めながら考える。
あれはなんだったのか…
心の奥に問いかけても、答えは出なかった。
そのまま俺は、深い眠りに落ちていった。