昨日の妄想小説@「赤い糸」の続きです。
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「ねえ、リーダー…
「ん?」
「結婚ってさ、どうすんのかな。」
「どうって?」
「俺たち男同士だし…結婚っていってもさ…
「ああ、何?結婚式とかしたいの?」
「…違うよ、その、何…いろいろあるじゃん。」
「いろいろ?」
隣で寝ころぶ相葉ちゃんは、俺の方を向いてはにかんだ。
「ん…だから…初夜的なものとか…
「…は?」
「え、いや…なんでもない。」
「え?なんだよ?もっかい言って。」
恥かしがるキミに向かって、わざと責めたてる。
「何?何したいって?」
「いいよ、もうっ!リーダーのバカっ!」
「ふーん、じゃ、いいや。」
俺はむっとしたように背を向ける。
「あっ、ちょっと待って、待ってよ。」
俺の背中にキュッとくっついて、ちょっと待ってって抱きついてくる。
「…なんだよ?」
わざと機嫌悪そうな俺。
「…だから…初夜的なもの…リーダーと…
「キャ~!相葉ちゃんのエッチ~!」
俺はわざと自分を抱きしめて、くねくねする。
「だーー!!だっから、も~!リーダーってば、ちがうってば!!も~!!」
真っ赤になってオロオロするキミがかわいくて、今すぐにでも抱きしめたくなる。
俺は急に真面目くさって言った。
「いいよ、初夜的なもの。」
「え?」
俺の言葉に、目をまん丸くして驚いている。
ほんとにかわいいいや…
「なっ…そんな、突然…
「いいって言ってんの。ほらっ、どうする?相葉ちゃん男?それとも女役?」
「…えーーーー!!男とか女とか…えーーー!!」
「だって、そうだろ?どっちも男じゃ、どうにもならなくねーか?」
「…まあ、そうだけど…じゃ…男…いや、女?」
「ふふふ…俺が~、男だと~、こんな感じ。」
そう言って、相葉ちゃんに向かって寸止めのキス。
「…で~、俺が~、女だと~、…はい、相葉ちゃん来てっ!」
相葉ちゃんが俺に寸止めのキス。
「はい…どっちがいい?」
「…どっちって言っても~…リーダーは?」
「う~ん…待ってる方が楽だから、女にしようかな。」
「…待ってる方が楽って…なんだよ、その理由。」
「だって、待ってりゃ、相葉ちゃんが全部やってくれるんだろ?」
「…いや、女もすることあんじゃね?」
「えー!俺もなんかすんの?」
「…するでしょ~?え?しないの?」
俺たちは顔を見合わせて、微笑んだ。
「…すること…あるか…確かに…。」
「あ、あるよ、たぶん。」
「…じゃあ、男にする。勝手にできるし。」
「えーー!勝手ってなんだよ~?」
「だから、俺の好き勝手にできるし。」
「ちょっ、ちょっと、俺の意見も取り入れてよ~!」
「え~っ、勝手にやらせろよ~!」
「リーダー…勝手にって、なにするの…
俺たちは、また顔を見合わせて、微笑んだ。
「なにするって…ナニするんだよ。」
「ナニとか言うなよ、リーダー!」
「は~っ?初夜的なものっていう方がやらしいだろうよ!」
「え~っ!!!そうなの?」
「知らん。」
「知らんってなんだよ~!」
俺は、相葉ちゃんを抱きしめた。
「もう、前置きはいいからさ、とりあえず…もう一回…これ、しよ。」
そう言って、唇を重ねた。
「あっ、ずるいっ!俺もっ!」
今度は、相葉ちゃんが唇を深くしずめてくる。
「…東京戻ったらさ、一緒に住もっ…
「…ん…ずっと一緒がいい…
「俺、絵ばっか描いてて、きっと放置するけど、いい?」
「…大丈夫、俺、一人遊び得意だから…
大きな黒い瞳の中に映る俺。
運命のキミとこのままずっと一緒にいられたら、それでいい。
温かなキミの笑顔に触れているだけで、こんなにも幸せを感じられる。
「相葉ちゃん…
「何?」
「笑って。」
「ふふふっ!も~なんだよ~!」
そう言って笑うキミ。
ああ、ほんとに大好きだよ。
運命の赤い糸。
俺たちを引き合わせてくれて、ありがとう。
俺は、キミの小指に絡む赤い糸に、そっと口づけた。
「男でも女でも、もうどっちでもい~や…
そう言って、ゆっくりキミの肌に唇を寄せる。
お互いの熱を交換するような夜。
今日は、俺たちの、結婚記念日。
~end~