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妄想小説@「君ヲ想フ」⑨(大野智と相葉雅紀)

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妄想小説@「君ヲ想フ」①(大野智と相葉雅紀)はコチラ↓


http://ameblo.jp/see-la/entry-11535646713.html





限定のお話やアメンバーについてはこちらに記載しました。


http://ameblo.jp/see-la/entry-11744750499.html



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その場所に降り立つと、胸の奥がざわつくのを感じた。


初めて来た場所なのに、なぜか懐かしい。




風が吹いている。


俺を取り巻くように。





…こっちか…






目の前で口を開けている深い森。


昼間でも薄暗い。



でも、不思議と不安はない。


人の気配はなく、ただ寂寞たる世界が広がるのみ。





風が吹いている。


人が入ることを拒絶するかのように、草が鬱蒼と生い茂る。




俺は森に入った。


風が草を分け、俺は導かれるように歩を進めていった。






…サトシ…




風が運んできた聞き覚えのある声。

立ち止まり、辺りを見回す。

人の気配はない。



気のせいか…いや、確かに聞こえた…




深い森。


細い筋となって降りてくる光。

ひんやりとした空気。





photo:05




頬を撫でるように吹く風。




俺は目を閉じた。

やっぱり聞こえる…俺を呼んでいる。




…サトシ…




深い記憶が、ぼんやりと形になって表れてくる。




風が俺を導いていく。


木々の切れ間、少し開けた場所にたどり着いた。





急に鼓動が速くなる。

胸が…痛くて…苦しい…





場の中心にある、俺の背よりも少しだけ低い石。


俺は胸を抑えて、そこにもたれかかった。




その瞬間、大きく風景が歪む。




Blue Moon~大野智~ 嵐×妄想小説




うわっ…なんだ、これは…



暗い。


息が苦しい。



…ここは、どこだ…



目が霞んでくる。

意識が遠のいていく…






『…薄れゆく意識の中で想うのは、君のことだけ


その時が来るまで、ただ君を想う

…タイセツナ オレノ … 』





ハッとして目を開けた。


頭に鈍い痛み。

額を押さえつつ、周りを見れば、揺らいだ景色が元に戻っていた。


なんだったんだ、一体。


尋常じゃない汗が噴き出してくる。




俺は石を背にして座り込む。


荒い呼吸のまま、額の汗を拭った。




ふと前を見る。




川…



木々の隙間から、太陽の光に反射して輝く水面が見える。





photo:04





向こうから、誰か…


こっちに向かって、歩いてくる。



光を背にしていて、顔はわからない。

俺は目を細めて、こちらに向かってくる人影を見つめた。





風が吹き抜ける。

周りの木々を揺らし、葉が舞い上がる。




ザザッ





「マサキ…





photo:02








なんでお前が…ここに…?











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