二宮和也誕生日記念
「なんとなくblue」前編はコチラ↓
http://ameblo.jp/see-la/entry-11553369109.html
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「なんとなく…・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺も…。」
「俺も?」
「俺も…ドキドキ…するんだよ。」
ニノの顔がみるみる桜色に変わっていく。
「あ…のぼせたかな~…俺、先出るね…。」
「出るの?…ニノ、待ってよ。」
「え、あ、はい…。」
「もう少し、一緒に…ダメか?」
「えー?あ、ダメじゃないですけど…。」
「…なんとなく…もう少し…。」
湯船の中で、腕が当たる。
男二人で入ってるんだし、腕が当たったっておかしくないんだけれども…
それが何だか妙にドキドキして…身体が一層熱くなる。
「俺、ほんと、もうダメです…。」
「あ、ごめん、ニノ、いいよ、出て…ごめんな…。」
ザブッと湯から立ち上がり、冷たいシャワーを頭からかぶるニノ。
俺はその姿を直視できなくて、背中を向けた。
「大野さん…。」
背後から呼ばれて、前を向いたまま返事する。
「ん?」
「いや…ただ、なんとなく…。」
「なんとなくばっかりだな…俺もだけど…。」
「だって、なんとなく呼びたくなっちゃったんだから、しょうがないでしょ。」
「そりゃそうだな。」
振り向くと、可愛い笑顔。
可愛い…んだよな、ニノの笑顔って…
そう思ったら、急に真顔になって、
「こっち来ません?」
なんて言うもんだから、ドキンと心臓が跳ねる。
「そこに?」
「そう、ここに。」
ニノが指差す場所は、さっき俺が座った椅子。
「なんで?」
「だから、なんとなくですよ。」
「…わかったよ…なんとなくな。」
ニノに呼ばれて、椅子に座った。
鏡を向いて座ると、俺の後ろにニノが映る。
「おわっ!」
「さっきのお返しですよ!」
ニノが、冷たいシャワーを俺にかけた。
「やめろって、ばか!」
ニノのシャワーを取り返そうとして、バタバタと暴れ出す俺。
「そんなに暴れると、せっかく冷した身体が、また熱くなりますよ。」
…えっ…
ニノが俺の首に手を回して、後ろから抱きしめた…
「冷やしますね…。」
「…いや、逆だろ…。」
「ニノ…あのさ…。」
「なんとなくってのはやめてくださいよ…。」
「…分かったよ…あのさ…行こうよ…。」
「どこに?」
「…覚えてるか?俺が昔、ニノと一緒に行きたいって言った場所…。」
背中に伝わるニノの体温が、徐々に上昇していくのが分かる。
「…無人島…ですか?」
「ああ…青い海に浮かぶ無人島。」
背中に伝わる早い鼓動。
耳元をかすめる熱い吐息。
「誰もいない所に行きたい、ニノと。」
「なんでです?」
「時間とか仕事とか…誰にも、邪魔されたくないから…。」
「…なんとなくじゃ、ないんですね。」
「ああ…。」
俺は、くるりと後ろを向いてニノと向き合った。
「ここにいたんじゃ、たぶん…いろいろ考えて…何にもできないから…。」
「俺と?」
「うん、ニノと二人なら…」
濡れた髪がびっくりするほど色っぽいニノ。
でも、それよりもっと色っぽいのはその潤んだ瞳。
「行きましょうか…無人島…誰もいない、何もないところに、あなたと二人で…。」
そう言って笑うニノに、胸がギュッとなる。
「先、上がりますよ、もう俺、のぼせてますんで。」
「ああ、俺もすぐ行くわ。」
「だめです、すぐには来ないでください。」
「なんで?」
「…なんとなくですよ…ゆっくりしてから来てくださいね。」
そう笑顔で言って、ニノはバスルームを後にした。
鏡に映る自分を見た。
俺は…どうしたい?
しばらくして、風呂から上がり、リビングに向かう。
ニノの姿は見当たらない。
冷蔵庫から、缶ビールを勝手に出して飲んだ。
どこ行ったんだ?
缶ビール片手に、隣の部屋を覗く。
ここにもいない…
廊下に出て、寝室に向かう。
寝てんのかな、のぼせたって言ってたし。
「ニノ…大丈夫か…?」
カチャ
「わっ…スゲエ…
見れば、部屋中がblue。
blueの布で覆われていて、まるで海の中にいるみたいだった。
「きれいだな…海の中みたいだ…
「こっちですよ…
声のする方に行けば、白いシーツをかけたベッドの上にニノがいた。
「海の中の島みたいだ…
自分で言って、ハッとした。
「ニノ…お前って…
俺はニノの元にダイブした。
ここは無人島。
俺とニノだけの島。
誰にも邪魔させない。
ニノの上に重なって、亜麻色の髪にキスをした。
「俺、早く行きたかったんです、一緒に…。」
そう言って、俺の首に腕を巻きつける。
「俺なんか、ずっと昔から行きたかったんだからな…。」
ゆっくりと、お互いの顔が近づいていく…
blueの海に浮かぶ、俺たちだけの無人島。
二人だけで何をしようか、ね、ニノ…

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ニノちゃん、お誕生日おめでとう!
前記事にも書きましたが、ニノちゃんのこと大好きです!
10代のニノちゃんも、20代のニノちゃんも大好き。
そして、30代はもっと好きになる、そんな気がするよ。
嵐でいてくれてありがとう。
智くんと仲良くしてくれてありがとう。
ステキな一年にしてね!
これからもずっと応援しています≧(´▽`)≦