死神くん第2話の感想の続きです。
今度は、ストーリーと智くんのシリアスな演技の部分について書いてみますね。
2話のストーリー
大事な仕事道具である死神手帳を紛失してしまった死神。
偶然手帳を拾った島孝一は、そこに名前が書かれた人物が、次々に死んでいることを知る。
大手生命保険会社の営業部に勤務する島は、この手帳を使って保険の大口契約を取ることを思いつき…?
そんな島には、心を通わせている小学生・山本健太がいた。
健太の父は病に伏せており、同級生からはいじめを受けていた。
友達のいない健太と、営業成績が上がらず会社の上司から罵倒され続けている島。
似たような境遇にいるふたりは、いつからか言葉を交わすようになっていたのだった。
ある日、島は死神手帳に健太の父・大輔の名前が載っていることに気付く。
健太の自宅を訪れた島は、そこで大輔を迎えにきた死神と遭遇。
一方の死神も、島が手帳を持っていることを知り、返してくれるよう頼み込む。
だが、死神の手元に戻ってきた手帳には思いもよらない記述がされていた…!
なんと島は自分を罵倒し続ける上司・黒川弘樹の名前を勝手に記していたのだ!
このままでは予定外の死を招くことになってしまう。
しかし記述を消せるのは、書いた本人のみ。
死神は、黒川の名前を消してもらうため、島の説得を試みます。
しかし、返ってきた答えは
「いいんじゃないの、死んじゃえば。」
それを聞いた死神くんの表情が、すごかった。
右目だけの演技。
目の動きだけです。
死神くんの島に対しての想い。
そして、島は手帳に書いた文字を消し、黒川は死なずにすんだ。
健太の父親がなくなった。
生命保険がおりることで、母子を守ることができ、いじめていた子は健太の境遇を知り改心する。
話は終わったかに見えた。
カラスに次の仕事が始まったと言われ、新たな死亡予定者を見れば、それは、父親をなくしたばかりの健太だった。
死神くんは、そのことを友達の島に伝えに行った。
島は驚き、激昂する。
死神くんは、友達の悲しみと怒りを、ただ黙って受け入れた。
辛くても、死神くんにはどうすることもできない。
死神くんは、悲痛な表情で健太を見つめた。
カラスの羽がフワリと舞い降り、健太に突き刺さる瞬間、羽が消えた。
死神くんは、ハッとする。
そして、島をみれば、手帳に何か書き込んだあとだった。
島は、健太の身代わりに、自分の名前を書き込んだのだ。
ここからの死神くんの心の動きや揺れが、表情一つで非常に良く表されており、涙がボロボロでてきました。
島の死ぬ覚悟。
「マニュアルでは、やり残したことをやるようにすすめるのですが…。」
そう言った死神くんに対して、
「今やっている」と笑顔で答え、子供たちと野球をする島。
その背中を、涙を堪えて見つめる死神くん。
最高に泣いて、最高に辛い場面でした。
なんとか助けてほしいと、助からないものかと、願ってしまう場面でした。
島が生命保険を偽造しようとしたときに、黒川が自分で責任を取れといっていた。
それが、心に染み付いて、見終わったあとも、ずっと考えていました。
やっとできた友達の想いを汲んで、死神くんも、島の死を受け入れます。
こんな死もあるのかと、死神くんは自分の仕事の意味を考え始めているようでした。
健太の父親とのシーン、そして、黒川とのシーンは、島とのそれとは対象的に、終始シリアス。
友達をやめると言われ、がっかりした死神くん。
次に島に会ったとき、島は手帳の文字を消して、死神くんのことをまた「友達」と言いました。
そのときの表情。
健太のお父さんに、母子の様子を見せたときに言った「友達がしたことですから」というセリフ。
島に最初に会ったとき、死神くんは、自分には友達がいないと、笑ったような表情で言いました。
それがとても切なかった。
だけど、最後はこんな風に友達を思いやる死神くんになっていました。
島との友情の物語も、苦しくなるほどぎゅっと胸にきました。
だから何度もあのお酒のシーンを見たくなります。
胸がもやもやして、寝られなくなるんです。
悲しくて。
苦しくて。
お話なんだけれど。
考えさせられるお話ばかりで、私にはパンチがありすぎる。
天界での死神くんは、最高にステキです。
対する人に応じて、話し方や表情を変え、私たちをぐいっと引き込む智くんの凄さ。
まざまざと見せつけられた気がします。
第1話は原作に忠実に作られているのに対し、2話はもともと学校のいじめの話。
ストーリーの根幹は同じであっても、大人用にアレンジされていました。
主人公を大人にしたことで、死神くんとの友情という、別の要素も絡み、お話がとても深くなっていて、あっという間の一時間でした。
黒川のときにはあんなに消せ消せと大騒ぎしたのに、島が健太の身代わりに死ぬと言うことを手帳に書いたときには、消せとは言いませんでした。
静かに相手の気持ちを慮る友達としての死神くんが、そこにいました。
夕日を背にして、辛そうに立つ死神くんの表情が忘れられません。
このあとのお話も、ますます目が話せません。
楽しみです。
すごく、すごく楽しみです。
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