Quantcast
Channel: Blue Moon
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2401

妄想小説@「好きで好きで、どうしても好きで。」15(大野智)

$
0
0








一つ前のお話




妄想小説@「好きで好きで、どうしても好きで。」14(大野智)
http://ameblo.jp/see-la/entry-11848646993.html









・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・









「…ごめんなんて、言わないで…。」




私からのキスで、あなたは押し黙る。

ぷるんと弾力のあるあなたの唇の上で、ぴょんぴょん跳ねるように、小さなキスをたくさん送る。





それがくすぐったいのか、目をつぶりながら、あなたは笑顔になった。




目尻のシワが優しい。

小鼻がピクリ。



ふふふって笑う声がする。






「なあ…


あなたが目をあけて、私を見る。




「もっと、俺を好きになって。」


photo:01










「…もう、充分好きだよ…?」




あなたは、ふっと視線をはずし、そして、もう一度、私の目の奥を覗くように見つめてくる。




「じゃあ、もう一回…して。」




あなたは目を瞑り、顎をあげる。


私は、あなたの頬に手を添えて、唇の先で撫でるようにキスをした。




「お前のキスは、いつも優しいな…。」




「優しい?」



「ああ、すごく、優しい。」




私は、あなたをそっと抱きしめる。

違う、優しいのはあなたの方だ。




「時間まで、このまま抱きしめていていい?」



「…うん、いいよ。」




あなたの鼓動が伝わって、私は子供のように安心する。

私の背中に回された大きな手に、ずっと守られていたい。






不意に、涙がこぼれた。


好きな気持ちがいっぱいになると、涙になって溢れてしまう。





「…好きだよ…。」




「うん…。」




「大好き。」



「…俺も。」





私は、しがみつくようにあなたを抱きしめる。

好きな気持ちが走り出す。







「ああ…やっぱりダメだ。」



「えっ?」




「このまま、お前に抱きしめられているだけなんて、無理だ。」



「…無理って…。」




「このまま仕事になんか行けない。」


あなたは、私の身体をギュッと抱きしめながら囁いた。






「抱きたい。」



photo:02






あなたの声が、艶っぽく変化し、私の胸を撃ち抜いた。


「抱かせて。」




そんな時間などないことは、お互い分かっていたけれど、私もあなたを求めてしまう。




…でも…


テーブルの上のケータイが鳴りはじめ、あなたの出発の時刻を知らせていた。





「ごめん。」



あなたは、謝りながら私から離れていく。


素早く身支度を済ませ、振り向いたあなたは、もう私だけのあなたじゃない。




「行ってくるから、待ってて。必ずいて。」



私が頷くのを確認して、あなたは部屋を後にした。




あなたの温もりの残る部屋で、あと何時間待てばいいのだろうか…。


寂しさが急に込み上げてきて、さっきとは違う涙がこぼれた。




















◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




ひらめき電球「今度は私から好きと言いたい」第3話をブログUPしてあります。


http://ameblo.jp/see-la/entry-11837861392.html


4話からはあちらで書かせていただきますので、もしよろしければいらしてくださいね。


ひらめき電球「今度は私から好きと言いたい」


http://www.berrys-cafe.jp/pc/reader/book.htm?bookId=1040526&c=n



移動先では、サトシからコウタに名前が変わっています。






よろしければお気軽にどうぞ。



ただし、あちらは小説を書く場所なので、画像はありません。

その分、こちらでお話を書くときは、皆様が楽しんでいただけるように、画像を入れてのお話をちゃんと書かせていただきます。


満足してもらえるようにがんばりますので、どうか、あちらの画像のないことについてのコメントは差し控えていただきますようお願い致します。



また、あちらは嵐さんとも関係のない場所です。


普通に小説を読みに来る方がたくさんいます。


なので、嵐さんに関してはこちらのブログでお願い致します。


ひらめき電球移動先

「あなたを知りたい」蒼月ともえ


http://no-ichigo.jp/read/book/book_id/979420


ひらめき電球「愛念」蒼月ともえ


PC  http://www.berrys-cafe.jp/pc/reader/book.htm?bookId=984608&c=n
スマホ http://www.berrys-cafe.jp/spn/reader/book.htm?bookId=984608&c=n


「愛念」トップページにある、私の名前をクリック(タップ)すると、ここにしまってある、他のお話も読めると思います。




いつもありがとう。


感謝しています。






tomoe




iPhoneからの投稿

Viewing all articles
Browse latest Browse all 2401

Latest Images

Trending Articles



Latest Images