妄想小説「好きで好きで、どうしても好きで。」
前半の①②③について、新しく書いてアップしていきます。
このお話、短編から昇格した小説なので、主人公の背景が全く描かれていませんでしたから(;´▽`A``
③まで書けてブログに上げたあと、しばらくして、④の前に移動します。
今上がっているグラビアで妄想小説①②③とは、別のお話だと思ってください。
もしかしたら、この↑お話たちも、流れによってはこちらに組み込むかもしれません。
では、episode①に戻りますが、よろしくお願い致します。
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フーッと大きく息を吐いて、気持ちを整える。
突然押し寄せてくる寂しさに、私はまだ慣れていない。
10年も日本の裏側にいた私は、あなたのことなど全く知らなかった。
転送されてきた、私宛てのエアメール。
向こうにいる仲間から、早く戻ってきてほしいとの手紙だった。
分かっている、連絡一つ入れていない私を、皆、心配しているのだ。
10年も絶縁状態にあった両親が、事故に巻き込まれて、共に危篤だという知らせを受けた。
悩んだ末に、一時的に日本に帰る。
だが、すぐに戻ると言って、あの村を後にしてきた。
きっかけは父だった。
ひょんなことから、父と私は実の親子ではないと知る。
悩み苦しみ、煩わしいことを考えるのが嫌になった。
街で見つけたポスターにすがりつき、18歳で地球の裏側へと逃げ出した。
両親と会うことを拒みながら、小さな子供たちを救うボランティアチームに参加して、都市部から遠く離れた村で仲間と共に暮らしていた。
そんな時、日本から、私宛てに届いた手紙。
10年後に会った両親は、もう2人とも、この世に存在してはいなかった。
私は、その瞬間、日本に何の未練など無くなった…はずだったのに…。
日本に戻ってから、もう半年になる。
まさかあなたと、今こうして一緒にいるなんて、
あの時は少しも思わなかった。
あなたと初めて会ったのは、地球の裏側から帰る飛行機の中。
偶然隣り合わせた挙動不審の私と、帽子を深くかぶったあなた。
日本人に見えるのに、鬼気迫る勢いで、日本のガイドブックを見ているのがおかしかったのだろう。
半分笑った顔をしたあなたと目が合って、ホッとしたのを覚えている。
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「今度は私から好きと言いたい」第3話をブログUPしてあります。
http://ameblo.jp/see-la/entry-11837861392.html
4話からはあちらで書かせていただきますので、もしよろしければいらしてくださいね。
「今度は私から好きと言いたい」
http://www.berrys-cafe.jp/pc/reader/book.htm?bookId=1040526&c=n
移動先では、サトシからコウタに名前が変わっています。
よろしければお気軽にどうぞ。
ただし、あちらは小説を書く場所なので、画像はありません。
その分、こちらでお話を書くときは、皆様が楽しんでいただけるように、画像を入れてのお話をちゃんと書かせていただきます。
また、あちらは嵐さんとも関係のない場所です。
普通に小説を読みに来る方がたくさんいます。

「あなたを知りたい」蒼月ともえ
http://no-ichigo.jp/read/book/book_id/979420
「愛念」蒼月ともえ
PC http://www.berrys-cafe.jp/pc/reader/book.htm?bookId=984608&c=n
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いつもありがとう。
感謝しています。
tomoe