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妄想小説@「世界の終わりは、きみだけに」④(大野智と櫻井翔)

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こんにちは。

お久しぶりでスイマセン。

しかも短めです( ̄_ ̄ i)

先生サイド、進んでいきます。

はじめからはコチラ。


妄想小説@「世界の終わりは、きみだけに」(大野智と櫻井翔)

http://ameblo.jp/see-la/entry-11714705652.html







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教師なんてガラじゃない。

そんな力もない。

それでも、生徒たちは俺の話に耳を傾けてくれる。

理科って言うものに対しての、純粋な瞳に感動する。

そう言えば俺もだったな。

理科じいの授業では、驚きと発見の連続。

純粋に理科って言うものを楽しんでいた。

この時間が、もっと続けばいいって思っていた。

…で、結局、巡り巡って俺が、理科の楽しさを教える立場になるとはね…

なんだか不思議だった。

理科室で実験の準備を進めながら、ふと手を止めて考える。

photo:03

この先、このまま俺は、教師としての時間を歩んでいくんだろうな。

漠然とした想いが、頭をよぎる。

それは俺にとって、かなり重要なことで…

自分の就職先を決めたことになる。

今までの、好きな事だけをしていた時間を捨てて、「立派な社会人」になることだから。

…カスミに伝えよう。

俺のことを一番心配してくれていたからな…。

あいつが就職してから、結局会えたのは一度きり。

社会人と貧乏学生とじゃ釣り合わない気がして、誘うことをためらっていた。

そのうちカスミも忙しくなって、連絡どころではなくなっていく。

「会いたい」

「待ってるから」

そう言ってくれていたカスミ。

だけど俺は、怖かった。

いつしか連絡も途絶えがちになり、結局今日まで半年も言葉を交わしていなかった。

このままカスミの家に行ってみよう。

教師として働く俺の姿を見たら、なんていうだろうか。

喜んでくれるだろうか。

驚かせたくて、何も言わずにここまで来た。

ドアの前、インターホンのボタンを押す手に緊張が走る。

ピン…ポーン…

「はい」

「俺…。」

「智くん?」

驚いたような声のカスミ。

そりゃそうだよな…もう、半年もほったらかしだったしな…

俺は、ドアが開くのを待っていた。

後ろ手に、大きなかすみ草の花束を抱えて。

photo:04

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このお話は、


「世界の終わりは、きみだけと」にリンクして進んでいきます。


http://ameblo.jp/piman89/entry-11713206903.html





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